鏡の中のマリオネット:ピエロ

『鏡の中のマリオネット』
やぁ!おはよう 鏡の中の私
いつものように、微笑んで優しそうだね
みんなからも、いい人と言われているネ。

悲しい顔、苦しい顔、怒った顔なんか見た事がない
本当にいい人だね

でも辛くないかい!


いつも、相手の気持ちを読んで、
気分好くなるように
自分の気持ちを出さなくて
どんな無理を言われても、
傷つけられても、
悲しい思いをしても
絶対に顔に出さない
傷つきたくないから! 
傷つきたくないから! 
傷つきたくないから! 
傷つきたくないから!

鏡の中の姿は、私かい
他人の鏡に移っている姿を、
私と思い込み信じていないかい

まるで、マリオネットじゃないか
可笑しいじゃないか  馬鹿じゃないかい
他人の鏡に振り回させられて

その鏡は、誰の鏡だい
それは「親の鏡」じゃないかい
親の思いを「鵜呑み」にして
親の鏡に映っている姿を、私と思っていないかい

鏡を壊してしまえよ
壊さない限り、自分の鏡を見つけることは出来ないよ

自分の鏡を見よう 
鏡の中の私が泣いていたら、
優しく包んであげよう
鏡の中の私が怒っていたら、
一緒に怒ってみよう
鏡の中の私が淋しがっていたら、
そっと傍にいてあげよう
鏡の中の私が喜んでいたら、
一緒になって喜ぼう

鏡に映っている姿が 私だから  
今ここにいる私だから


これは、カウンセリングの世界に携わる前の
昔の私の事です。

 詠んでみて、皆さんは何を思いますか?